December 11 はれ
四畳半襖の下張 金阜山人戯作
僕の珍本、稀本、発禁本、スクラップ、アンティークコレクションの一番最初だ。
東京に出てきて1年目だったか、
高田馬場辺りの古本屋でこっそりとコピーが売られていた。
いくら位だったか覚えてはいないが、
学生が買える程度だったんじゃないかな。
早稲田文学部が輝いていた。
六畳一間のアパートで、それを丁寧に下張したのを鮮明に覚えている。
わざと色焼けしやすいわら半紙を選んで、今はもうないよねきっと。
かっこよくなきゃと、プレゼンしたわけだ。
野坂さんは、時の人でかっこよくて会いたくて
彼が夜な夜な現れるといわれた新宿のゴールデン街のバーに通ったが、
彼が来る頃になると、マダムに「子どものかえる時間だよ」と追い出された。
結局、一度もお見かけする事もできず、
マイブームは池田満寿夫あたりに変わったのかな。
若い頃あつくなった事って
たわいもないけれど、
今日につながっているんだよな〜
良くも、悪くも
でっ、今日は最近焼いている写真のマウント(下張)を思案しています。
野坂さん、節子にあえるね。
ありがとう。